マウントフジ講座
体験談
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■ マウントフジフラワーエッセンス基礎講座を終えて New!

●講座受講前夜●
 わたしにとってマウントフジフラワーエッセンスは、セラピストの方にリーディングしていただいたことのある唯一のエッセンスでした。時は昨年の秋、ほんの15分程度のミニリーディングでしたが、ストックボトルが並べられている木製の棚のまわりから、純粋で神聖なエネルギーのようなものが発せられているのを感じた記憶があります。セラピストの方のリーディングで、わたし自身のエネルギーから必要なエッセンスを"読み取って"おられたのだと今なら理解できますが、当時は「どうして必要なエッセンスがわかるのだろう?」と不思議でならなかったものです。
 このときミックスしていただいたミックスボトルが、わたしにとって初めてのマウントフジフラワーエッセンス体験となりました。エッセンスを口にふくむと、とても繊細なエネルギーが全身を包み込んでいくのがわかりました。マウントフジフラワーエッセンスのエネルギーの質は、その頃メインで使用していたバッチ博士のフラワーエッセンスとは明らかに違うものでした。
 エッセンスを飲みはじめた翌日、メールアドレスを知らせてはいたもののずうっと音信のなかった従兄弟から突然メールが届きました。ミックスしていただいたエッセンスの中には、家系の問題に関係する"キブシ"が含まれており、これについてセラピストの方は「母方の家系に何かあるみたい」とおっしゃっていました。そのときはあまりピンと来なかったのですが、従兄弟はまさに母方の血縁。話をきくと、わたしのメールアドレスを記したメモ紙が、それまでどんなに探しても見つからなかったのに、その日になってひょっこり出てきたそうです。
 いただいたミックスボトルを飲み終わった頃、バッチ博士のフラワーエッセンス基礎講座がはじまりました。それから約半年の間、思考面でも感覚面でもバッチに専念できるよう、わたしはあえてマウントフジの使用を控えることにしたのでした。

●基礎講座スタート●
 バッチ博士のプロ養成講座を無事修了し、認定試験を受けたその週に、マウントフジフラワーエッセンス基礎講座がはじまりました。初日を迎えるまで認定試験の結果がわからず、悶々とした気持ちで講座会場に行ったことを、情けないながらもはっきりと憶えています。しかし、講座がはじまる前に認定試験に合格していることを講師の方から知らせていただき、晴れてすっきりとした気持ちでマウントフジフラワーエッセンスと向き合うことができました(ホッとしました!)。
 ご存じのようにフラワーエッセンスは世界中で作られており、日本で各々のフラワーエッセンスについて学ぶことができる場もじょじょに増えてきています。しかしながら、フラワーエッセンスのプロデューサー自身からそのブランドについて言葉の壁なしに学べる機会はそうそうありません。マウントフジフラワーエッセンスを開発されたサンバドさん、パビットラさんのおふたりから直接エッセンスについて学ぶことができるのは、考えてみれば(いや、考えてみなくとも)とても貴重な体験です。バッチ博士の基礎&プロ養成講座を通じておふたりの素晴らしさを充分感じ取ってはいましたが、なんといってもマウントフジフラワーエッセンスは自ら開発されたブランド。 おふたりからより深いお話がきけるのではないか、そんな期待に胸を膨らませていました。
 そして……その期待は思っていた以上でした。
 マウントフジフラワーエッセンスは、「各チャクラ7つ」+「男性性・女性性」+「過去・過去生・先祖・家系」に対応しています。それぞれのお花の特質やエッセンスの作用の説明に入る前に、毎回必ず、対応するチャクラやエネルギー身体に関する講義がありました。それまでもキャロライン・メイスさんやバーバラ・アン・ブレナンさんの著作を通してチャクラやエネルギー身体についての知識だけは頭に入っていましたが、講義を受けることによってそれらが更に肉付けされ、より細かく理解できるようになったのではないかと思います。
 お花の説明やエッセンスの作用については、お花からメッセージを受け取ったときの話や作る際のこぼれ話など、プロデューサーならではの貴重なお話をたくさん伺うことができました。特に、第2チャクラの回に話してくださったヤマツツジ(コーラル)にまつわるお話はとてもステキでした!
 また、毎回自分に合うエッセンスを選ぶ方法が異なっていたことも、非常に勉強になりました。セレクトする前に行うエクササイズやワークは、自分が普段からやっている瞑想や呼吸法の質を更に深めてくれるものばかりで、ろうそくを使ったワークや各チャクラを繋ぐ呼吸法など、その後も継続して実践させていただいているものも数多くあります。特に印象深かったのは、エネルギー身体を感じるワークです。目には見えない"隔たり"のようなものがはっきりと感じられ、エネルギー身体の各層を"物質を通して知る"ことができた貴重な体験でした。

●マウントフジフラワーエッセンスの作用●
 基礎講座がスタートして以降常にマウントフジフラワーエッセンスと接している中で、いろんな出来事がまるでジェットコースターのようにわたしのもとへやって来ました。ときには上り坂をグングン上昇するように、そしてときには一気に谷底に落ち込むように、次から次へとさまざまなことが起こっていきました。わたしにとってマウントフジフラワーエッセンスは、バッチ博士のフラワーエッセンスよりも、更にパワフルな作用をもたらすものだったのです。

◇第1回目:第1チャクラ/マツヤニ◇
 リーディングしているとき、素晴らしい緑に覆われた大木のイメージが心の中に浮かび、その心地よい感触が忘れられなくてセレクトしたのがこのマツヤニでした。マツヤニには高次のものと大地を繋げてくれる質があります。このエッセンスが選ばれた翌日、フィンドホーンフラワーエッセンスの開発者、マリオン・リーさんの著作「花の贈りもの」に寄稿されているパビットラさんの文章を突然読み返したくなり、本をパラパラとめくっていたときのことです。フィンドホーンコミュニティーの創設メンバーのおひとり、ドロシー・マクリーンさんについて書いてある一文に目が止まりました。その瞬間、ドロシーさんが来日中であるということを思い出し、長野県で行われる彼女のワークショップに俄然参加したくなったのです。しかしながら、ワークショップの開催日はもう間近。ところがこのとき、何故だか「絶対に参加できるから大丈夫!」という妙な自信がわたしの内にしっかりと芽生えていました。ダメモトでワークを主催されているオフィスに電話を入れてみたところ、急なキャンセルが出たので参加できますよ、とのこと。予感が現実のものとなったのです。ドロシーさんのワークショップへとわたしを導いてくれたのはこのマツヤニのエッセンスだったのではないか……今でもそう思えてなりません。

◇第2回目:第2チャクラ/ムシトリナデシコ◇
 この回のリーディングで、最初にムシトリナデシコのボトルを手にした瞬間、自分のオーラが黄金色に輝いてどんどん膨らんでいく様子が見えました。そのイメージに集中していると、小さな妖精があらわれました。ムシトリナデシコのエッセンスを飲んでボトルを第2チャクラにあてると、ボトルが妖精と一体になり、背中の羽をふわりと開いたのがわかりました。それと同時にわたしの背中にも薄い、ふわふわの羽がはえてきたのです。とても穏やかなエネルギーに包まれて、幸せな感覚を味わうことができたひとときでした。

◇第3回目:第3チャクラ/アメリカセンダングサ・オオキンケイギク・ジシバリ・キショウブ◇
 この回ではチャクラを絵にするワークを行いました。その作業自体がとても新鮮で、何も考えられなくなるほど夢中で描きました。この日はピンときたエッセンスをいくつか選んでもよかったので、わたしは4つチョイスしました。第3チャクラだけあって、ミックスしたボトルからはとても元気なエネルギーが感じられ、「ちょっと欲張りすぎちゃったかな」と思ってしまうほどでした。
 そしてこの週末、ドロシーさんのワークショップが2泊3日の日程で行われました。ワークショップはほんとうに素晴らしいものでした。自然やさまざまな存在とアチューンメントするプロセスを肌と心の両面で学ぶことができたのは、精妙なエネルギーを持つマウントフジフラワーエッセンスを学ぶ身にとって、とても貴重かつタイムリーな体験でした。ワークショップにはもちろん、マウントフジフラワーエッセンスのミックスボトルを持参しました。恐れることなくどんどん実践していく力、個性を自由に表現していく力、劣等感を拭い去ってくれる力、成長する勇気など、ワークショップ中、実際に行動していくことに関するさまざまなサポートをボトルから受け取ることができたのではないかと思います。

◇第4回目:第4チャクラ/シキザクラ・オダマキ◇
 この回ではペアを組み、相手の方に必要なエッセンスをリーディングしました。バッチ博士のフラワーエッセンスの講座で習得したリーディング方法では、その人に必要なエッセンスをペンデュラムが教えてくれますが、今回は自分自身の感覚が頼り。自分の内面をニュートラルに保ちつつ、浮かんでくるイメージや感覚をとらえる敏感さが要求されます。この一連の作業は、「待ってました!」とひと声かけたいぐらい、わたしが以前からずうっと楽しみにしていたものでした。
 セッション中に感じる自分の感覚が果たして"正しい"のかどうかは実はあまり重要ではないということに、わたしはバッチ博士のフラワーエッセンスの講座と自身のセッション活動を通じてうっすらと気づいていました。正誤の基準となるものはどこにもありません。大切なのは「クライアントさんにとって必要なエッセンスを正しく選ばなければならない」ということではなく、また「自分の直感を信じる」ことでもなく、「直感をまるごと受け入れる」ことなのではないだろうか……そう思っていたのです。
 この日のリーディングセッションでは、まさにそれを実践してみることができました。自分の状態をニュートラルにすると、正誤についての動揺や躊躇する気持ちがどこかへ行ってしまいます。そうして選ばれたエッセンスについてクライアント役の方とシェアリングしてみると、その方がパワフルなエネルギーを感じていたものがきちんとセレクトされていたことがわかりました。また、わたしがクライアント役になったときにも同様のことが起こり、改めて驚かされたものです。
 この日わたしのための選ばれたエッセンスはシキザクラとオダマキ。セラピストとしての活動準備をこれから本格的に進めていこうと思っていたところだったので、オダマキが選ばれたのはすんなりと納得できました。けれども、長期に渡る落ち込みや自分自身に対する否定的な感情を優しく和らげてくれるシキザクラがセレクトされたのは、正直意外でした。が、しかし、この日からゴールデンウィークを挟んだ5月中旬ぐらいまで、わたしはここ数年経験したことのないような心の絶不調に見舞われることとなったのです。

 原因が釈然とない心の暗雲。バッチ博士のフラワーエッセンスで言えば、マスタードの状態でしょうか。友だちと連絡をとるのが突然おっくうになり、自分自身の嫌な面ばかりに目がいってしまうようになったのです。わたしは、だんだん外部との接触を絶つようになりました。自分の世界に引きこもり、あんなに好きで自分のライフワークでもあったフラワーエッセンスについての活動を行うことすら嫌になってしまいました。エッセンスだけでなく、これまでに学んだスピリチュアルな考え方や方法論などもすべて否定したい気持ちに襲われ、日課になっていた瞑想なども行うことを止めてしまいました。
 幸いなことに、この状態に見舞われていた間、講座が一度もありませんでした。もし講座があったら、おそらく出席するのを拒んでいたことでしょう。
 いわゆる"天の岩戸"状態であったこの危機から脱することができたのは、やはりというか何というか、フラワーエッセンスのサポートがきっかけでした。4回目の講座でいただいたオーラスプレー"変化を超えて再誕生する"をどんよりとした気持ちのまま使用してみたところ、何かがさあっと遠のいた感じがしたのです。その頃には講座でミックスしたエッセンスをすでに飲み干していましたので、オーラスプレーと、あらゆる否定的な感情を愛に変えてくれるバッチ博士のフラワーエッセンスの"ホリー"を、ペアで使用してみることにしました。すると翌日から、停滞しきっていた気持ちがぐんぐん回復し、ようやく"天の岩戸"状態から抜け出すことができたのです。
 後になって冷静に考えてみたところ、「セラピストたるもの完璧でなければならない」という思いに強烈にとらわれていたことが原因だったのではないかと思い当たりました。特に対人面に関して、とにかく判断せずに何事も愛情をもって受け入れなければならない、と強く自制していたのです。自制する必要にかられるのは、そうではない自分がいてこそ。愛情をもって受け入れるどころかネガティヴな感情を抱いてしまう自分が嫌で嫌で仕方がなく、そうした状態に圧力をかけて修正しようとした結果、強力な逆圧が生じて心が闇に覆われてしまったのではないかと思います。直感を受け入れる大切さには気づいていましたが、自分の感情を"まるごと"受け入れる大切さには、ほんとうの意味では気づいていなかったことを思い知らされました。
 この一連の体験をサンバドさんとパビットラさんにお話しすると、「より大きな波を乗りこなすための準備をしていたんですよ」とおっしゃってくださいました。今改めて思うと、まさにその通りだったような気がしてなりません。何故ならそれ以来「〜しなければならない」という気持ちから開放され、自分の感情を素直に認めることができるようになったからです。思うに、この貴重な体験をもたらしてくれたのがシキザクラだったのでしょう。今は"天の岩戸"状態に見舞われたことに心から感謝しています。もちろん、渦中にあるときは苦しくて仕方がなかったのですが……!
 ところで、わたしが絶不調に陥っていたちょうど同じ時期に、バッチ博士のフラワーエッセンスの講座時代からのクラスメイトの方も似たような状況に遭遇していたことが、後になってわかりました。話を伺うと、気持ちの落ち込み度合いやエッセンスに対する否定的な感情などがわたしとそっくりだったのです。いわば、"プチ集合意識"が反映していたのでしょうか。偶然の一致という言葉では片付けられない、不思議な繋がりのようなものを感じずにはいられない体験でした。

◇第5回目:第5チャクラ/ニラ◇
 この日の講座中、胎蔵界と金剛界の曼荼羅が描かれた色紙を見せてもらいました。タイムリーなことに、数週間前に見たある夢を機にお不動さんが気になりはじめていたわたしは、そのとき密教系のさまざまな情報を個人的に集めているところでした。曼荼羅はとても美しく、眺めているだけで心地よい気持ちになってしまいました。
 この日のリーディングはペアで行いました。"天の岩戸"状態を脱したばかりだったのでリーディングをすることに少々の不安を感じていましたが、実際にやってみると心から安心してセッションを行うことができ、クライアントさんを癒すことができるのはわたしではなくエッセンスなのだということを身をもって実感しました。
 この日選ばれたのはニラでした。二元性を超え、より高い視点から物事を観察する明晰さをもたらしてくれるエッセンスです。エッセンスを実際に飲んでみると、ついこの間までの"天の岩戸"状態が完全に終わったことが、感覚的にわかりました。「ああ、このエッセンスが仕上げなんだ」……何故だかそう強く感じたのです。

◇第6回目:第6チャクラ/アイリス・ガマズミ◇
 講座が行われる日の午後、わたしは自宅で新しい瞑想法を試してみました。それはろうそくを使い、サードアイを意識するものでした。だからこの日の講座でろうそくを使ったワークを実践することになったとき、この偶然にちょっと驚いてしまいました。更に、ワークでろうそくを見つめ続けていたときに、またもや不思議なことが起こりました。ろうそくの炎があまりに美しかったので「こんなにステキな体験をさせてくれてどうもありがとう」と誰に言うでもなく心の中で呟いた瞬間、まったく悲しくないのに涙が後から後からポロポロとこぼれてきたのです。まばたきをできるだけしないようにしていたので涙が出るのは至極あたりまえなのでしょうけれど、それにしてもこんなに大量の涙が流れるとは……。ワークが終わってみると実にスッキリとした気分になっており、何かが綺麗に流れ去ったような感覚に包まれていました。
 その後、第2回の講座で描いたチャクラの絵に、新たに第4〜第7までのチャクラを描き込んでいきました。この日のテーマである第6チャクラのイメージは"sunshine"(日光)。とても眩い黄金色の光から力強いエネルギーが放たれているのをはっきりと感じ取ることができました。選ばれたエッセンスはアイリスとガマズミ。余談ですがアイリスは、わたしの愛用している基礎化粧品のシリーズ名であり(アイリスの根茎のエキスが含まれているものです)、また大好きなレインボークリスタルに内包されている鏡のような面の名称でもあります。もちろん、アイリスはとても好きなお花。選ばれたことをとても嬉しく思いました。またガマズミは、"天の岩戸"状態を脱したわたしを強力にサポートしてくれるエッセンスなのだと直感的に思いました。事実、それ以降は"天の岩戸"の揺り返しに見舞われることもなく、穏やかに自分の内面と向き合っていけるようになったのです。

◇第7回目:第7チャクラ/ボタンヅル・ミゾソバ・スピリッツ◇
 この日のリーディング方法は、ペアで過去を癒すというもの。バッチ博士のフラワーエッセンス基礎講座で一度だけ経験したことのある方法でしたが、今回はより深い部分にまで入っていくものでした。セッション形式のリーディングは、わたしが心から好きな方法です。リーディングが終わると自分まで何かいらないものが取り払われたような清々しい気持ちに包まれますし、何より、ニュートラルな状態に自分をもっていく作業がとても好きなのです。また、毎回新たな発見の連続であることもこの方法が好きな理由のひとつ。ニュートラルな状態になると思考の働きが鈍くなり、わたしはすべてを直感に身を委ねます。そうして思いがけない言葉や動作が自分自身の内から湧き出てくるのがとても楽しいのです。
 クライアント役になったとき、わたしは学生時代のあるシーンに戻ることにしました。とても苦く、辛い記憶です。しかしながら、セラピスト役の方の誘導で学生に戻ったわたしは、そのときの関係者がそうした"役割"を無意識のうちに演じてくれていたことに気づいたのです。そして私自身、そのような"役割"を無意識のうちに演じていたことにも。わたしの内面は感謝の念でいっぱいになり、記憶を書き換えるのではなく、当時の登場人物の方々に心から「ありがとう」と言いたい気持ちになりました。それを実行してみたところ、みんなが笑顔でわたしを受け入れてくれたのがわかり、言葉では言い表せないほどの幸せを感じることができたのです。
 この日選ばれたエッセンスは純粋な心をあらわすボタンヅル、瞑想の広がりと"気づき"をサポートしてくれるミゾソバ、そして自然界の神聖なエネルギーが含まれているスピリッツ。ちょうどこの週の頭から某神社の原っぱで瞑想をするようになっていたわたしの行動を裏づけするかのような、まさにピッタリのエッセンスでした。ちなみに、それまでは例の辛かった記憶を夢として追体験することがしばしばありましたが、この日以来、その夢は一度も見ていません。

◇第8回目:男性性・女性性/キリ・マツヨイグサ◇
 正直、自分の男性性や女性性について深く考えたことは、この日が来るまでほとんどありませんでした。みんな男性性と女性性の問題にとらわれすぎているのではないか、そう思う機会が多かったことが理由です。つまり、自身に起こるさまざまな問題の原因を男性性と女性性のアンバランスさに求め過ぎているように感じ、それゆえ自分はそうはならないぞ、とかたくなに心に決めていたのです。ぶっちゃけ、男性性と女性性の問題やアンバランスさをどうにかするのは二の次でいい、チャクラやエネルギー身体がバランスを取り戻せば自然と性に関する問題もクリアになるのでは、とも思っていました。
 そんな心境のままこの日の講座を受けたのですが、自分の男性性・女性性と向き合い、それぞれをイメージするワークを行ってみると、新鮮な驚きの連続でした。
 わたしの女性性は中国の若い女性で、天女のような美しい衣服からのぞいた足元は纏足(てんそく)になっていました。ものすごくマイペースかつ我侭な性格のようで、自ら何かをしようとは決してしません。対する男性性はというと、十字軍に参加した筋骨隆々の中年男性。ストレートで独善的な性格です。このふたりを対面させ、話し合わせてみたところ、中国の女性が自分で動こうとしない分(纏足なので動けないということもあるのですが)、十字軍の彼が矢面に立っていろいろとやってあげていることがわかりました。また、一見勝気そうに見える中国の女性が実はとても臆病な性質で、怖いものがたくさんあることにも気づきました。
 彼らの姿は、わたしの性格の二面性を見事に表していました。ほんとうは小心者で自ら行動を起こすことがとても面倒、けれども公の場に出ると活発な面が全開になる……そして公の場から離れると決まって、自らの性質のギャップに悩むのです。
 このふたりの出現により、男性性と女性性の問題を軽視していたわたしの考えは綺麗に一掃されました。すると、ほどなくして心にメッセージが浮かんできたのです。「バランスとは、ふたつのうちのどちらかが一方を補うことで解決できるものではないのです。それぞれがほどよい加減を保ってはじめて、素晴らしいバランスとなりうるのです」……ああ、ほんとうにその通りだなあ、と心から思いました。
 このときに選ばれたエッセンスは愛と女性性をあらわすマツヨイグサと、共依存の問題に働きかけるキリ。それらをミックスして飲んだところ、中国の女性と十字軍の男性が優しく抱き合うと同時に、男性の身につけていた鎧がゆるりと溶け、彼の存在そのものが、穏やかな雰囲気をたたえた中国の官吏へと変わっていったのです。そして女性のほうを見ると、纏足ではなくしっかりと地面をとらえることのできる足が新たに生まれていました。
 実はこのワークでは、わたしは男性性にのみ働きかけていました。にもかかわらず、女性性にも顕著な変化があらわれたのにはほんとうにびっくりしました。おそらく十字軍の彼がこれまで補っていた部分を中国の女性に明け渡し、それを受け入れた女性が自分の足でしっかりと歩いていくことを決意したからなのでしょう。

●基礎講座を終えて●
 ほんとうに、心身ともにめまぐるしい2ヶ月半でした。しかしながら、自分が学んできたことに疑問を感じ、また自身の心の闇に振り回されることによって、新たな自分を発見&創造することができたのも事実です。きっと、それら一連の出来事が起こるのが最適の時期だったからこそ、わたしのもとにやって来たのでしょう。嵐の過ぎ去った今、心からそう思います。
 思えば、基礎講座がスタートした時期と前後してわたしの住まいの外壁工事がはじまったことも、何かを暗示していたのかもしれません。住居の状態はそこに住まう人の心の状態を表す、と聞いたことがあります。わたしのハートは、とりあえず外側だけでも磨かれることを欲していたのかもしれません。ちなみに住まいの外壁工事は間もなく終わります。次はハートの内面か? とびくびくしつつも、おそらくこれからも次々とやって来るであろう新たな変化の波を、まるでサーフィンでもしているかのように楽しみながら乗りきることができればと思っています。
 基礎講座を受講している期間中は、とにかく眠くてたまりませんでした。そのせいでしょうか、夢から暗示を受けることも多く、また夢の中で「これは夢なんだから」と自覚し自分の好きなように夢の世界を"生きる"妙なワザもおぼえました。
 こつこつと自分なりに築きあげてきたものを派手に壊す、または壊される、それによって、新しい段階へと進めることもあるのだということを、マウントフジフラワーエッセンスはわたしに教えてくれました。実際に、しばらくの間停滞していた(停滞させていた)さまざまな活動が、ここへきて一気に加速しているのを肌で感じています。ほんとうにマウントフジフラワーエッセンスのエネルギーは、繊細でありながらなんともパワフル! あくまでわたしが感じたことですが、マウントフジフラワーエッセンスには魂のレベルにまで働きかける玄妙なエネルギーが包含されているように思えてなりません。だからこそ起こる深いレベルでの癒し、だからこそやって来る抗いようのない変化、だからこそ生じる自身の強烈な変容……その奥の深さをこれからもじっくりと体験し、そしてゆっくりと確実に自分のモノにしていきたいと思っています。
 最後に……。
 サンバドさん、引き続きユーモアたっぷりの解説をありがとうございました。お花のメッセージや作用などについてご自身の体験をもとにいろいろとお話ししてくださったので、文字を追うだけでは決して見えてこないリアルな理解を得ることができました。
 パビットラさん、講座中におっしゃったひとことがとても印象に残っています。
 「天使などの存在について講師が語ることはあまりしないほうがいいのです。なぜならそうした存在は、エッセンスを使用している方々がそれぞれ自由に感じ取るものだと思うからです」
 ちょうどそういったことに関して悩んでいた時期だったので、このお言葉には心底シビれました。
 いつ何どきもニュートラルな立場でわたしたちを優しく受け止めてくださったおふたりに、そして講座の準備をしてくださったスタッフの方々に心からの感謝を申し上げたいと思います。また、エッセンスについてだけでなくいろんな相談事を聞いてくれたクラスメイトのみなさんや、バッチ博士のフラワーエッセンスプロ養成講座時代の友人にも、心から感謝しております。
 ありがとうございました。
秋野櫻